精選版 日本国語大辞典 「三因仏性」の意味・読み・例文・類語 さんいん‐ぶっしょう‥ブッシャウ【三因仏性】 〘 名詞 〙 仏語。仏になるための因子として天台宗で説く、正因仏性と了因仏性と縁因仏性の三種の仏性。三仏性。三因。[初出の実例]「仏は三字名号を子共に授けて三因仏性の隠れたるを呼び出し」(出典:海道記(1223頃)東国にさまよひ行く子) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「三因仏性」の意味・わかりやすい解説 三因仏性【さんいんぶっしょう】 仏教で仏となる可能性(仏性)についての認識の一つ。おもに天台宗で説く。典拠は涅槃(ねはん)経。正因・了因・縁因の仏性をいう。正因は先天的にそなわったもの,了因は理をあらわす知恵,縁因はすべての善行のもとになるもの。この三因によって成仏できると説く。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報