縁行道(読み)エンギョウドウ

デジタル大辞泉 「縁行道」の意味・読み・例文・類語

えん‐ぎょうどう〔‐ギヤウダウ〕【縁行道】

[名](スル)
法会などで、僧が列を作り念仏経文などを唱えながら、本堂縁側や本尊仏の周囲などを巡り歩くこと。
仏縁を求めて諸国行脚あんぎゃすること。
西行は一期行脚にて、歌を読みしかば、―して案じ」〈正徹物語・上〉
縁側などをそぞろ歩きすること。
「折ふし―して四方よもの梢を眺めつつ」〈伽・鉢かづき

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精選版 日本国語大辞典 「縁行道」の意味・読み・例文・類語

えん‐ぎょうどう‥ギャウダウ【縁行道】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 法会のとき、特に仏堂の周囲の縁側を行道すること。縁儀。
  3. ( ━する ) 経文や念仏を唱え、あるいは瞑想などしながら仏堂や屋敷の縁側、長廊下などを歩くこと。
    1. [初出の実例]「まだ早旦なる心地して、えんぎゃうだうしてましましけるに」(出典:長門本平家(13C前)九)

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