…建築,絵画,工芸などの装飾文様における彩色技法のひとつ。暈繝彩色とも書く。同一系統の色彩の濃淡の変化を,ぼかしの方法によらず,濃い色調から淡い色調へ(あるいはその逆)段階式に区切りをつけながら塗ることをいう。普通,外側に最も明るい(淡い)色をおき,内側へしだいに暗く(濃く)2~3段,もしくはそれ以上に並べていくが,外側を暗色とし内側に向かってしだいに明色とする場合は逆繧繝と呼ぶ。例えば,青色系の繧繝では白群,群青,群青+墨などの変化で表す。…
…《延喜式》には朝廷で使われた畳の規格が書かれているが,長帖,短帖,狭帖など,長さ10mから1.2m,幅1.35mから1.08mの間でさまざまな形のものがあり,厚畳と,厚さがその半分の薄畳があった。畳縁(たたみべり)は糸目を布で覆ったが,その色と文様によって,各色を並べた繧繝縁(うんげんべり)は神仏と天皇,雲と菊の大紋を織りまたは染めだした大紋高麗(こうらい)縁は親王および大臣,小紋高麗縁は公卿,紫端は五位以上,黄端は六位といった格付けがなされ,そこに座る人の位階を示す役割を持っていた。この畳が行事のたびごとに板床の部屋に敷き並べられたのであるが,平安後期になると,通常人の席に当たる部分には常設的に畳が敷き置かれるようになり,身分の高い人の座はさらにその上に畳を重ねるようになった。…
※「繧繝縁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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