羊頭狗肉(読み)ヨウトウクニク

デジタル大辞泉 「羊頭狗肉」の意味・読み・例文・類語

ようとう‐くにく〔ヤウトウ‐〕【羊頭×狗肉】

羊頭を掲げて狗肉を売る」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「羊頭狗肉」の意味・読み・例文・類語

ようとう‐くにくヤウトウ‥【羊頭狗肉】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ようとう(羊頭)をかかげて狗肉を売る」の略から ) 表面内容とがくいちがうこと。
    1. [初出の実例]「回顧却慚城市俗、羊頭狗肉互偸真」(出典:水流雲在楼集(1854)下・七尾雑題)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「羊頭狗肉」の意味・わかりやすい解説

羊頭狗肉
ようとうくにく

「羊頭を掲げて狗肉を売る」の略で、羊の頭を看板に掲げながら、羊の肉を売らずに犬の肉を売るとの意。看板は上等でも、実際に売る品物がごまかし物で劣悪であること、転じて、見せかけや触れ込みはりっぱでも、実質が伴わないことをいう。『無門関』や『五燈会元(ごとうえげん)』などを出典とするが、「羊頭を掲げて馬輔(ばほ)(馬の肉)を売る」(『後漢書(ごかんじょ)』)、「牛の首を門に掲げて馬肉を内に売る」(『晏氏春秋(あんししゅんじゅう)』)などの語句もある。

[田所義行]

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四字熟語を知る辞典 「羊頭狗肉」の解説

羊頭狗肉

外見や表面と内容が一致していないことのたとえ。宣伝や見かけなどはりっぱであるが、内容が伴っていないことのたとえ。

[使用例] 羊頭狗肉を逆に木綿の表に絹の裏をつけ、その絹もなるべく光らないでなるべく悪い物に見せる必要があった[矢田挿雲江戸から東京へ|1921]

[解説] 「羊頭を掲げて狗肉を売る」の略。看板には羊頭を懸けておきながら、実際にはいぬの肉を売ること。

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