羊頭を掲げて狗肉を売る(読み)ヨウトウヲカカゲテクニクヲウル

デジタル大辞泉 「羊頭を掲げて狗肉を売る」の意味・読み・例文・類語

羊頭ようとうかかげて狗肉くにく

《「無門関」六則から》羊の頭を看板に出し、実際には犬の肉を売る。外見内容が違うこと、見せかけが立派でも実質がそれに伴わないことのたとえ。羊頭狗肉
[類語]有名無実名ばかり見掛け倒し看板倒れ名前負け羊頭狗肉虚仮威し空疎

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「羊頭を掲げて狗肉を売る」の解説

羊頭を掲げて狗肉を売る

看板には羊の頭を出しておき、実際には犬の肉を売る。見せかけはりっぱでも、中身がそれにともなわないこと、表面と内容が一致しないことのたとえ。

[使用例] 羊頭を掲げて狗肉を売るような作家画家は、屏息せざるを得なくなります[芥川龍之介*MENSURA ZOILI|1917]

[解説] 中国宋代の禅の公案集である「無門関」にあることばから。古くは「羊頭」を「ようず」ともいいました。

〔異形〕羊頭狗肉

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android