羌笛(読み)きょうてき

精選版 日本国語大辞典 「羌笛」の意味・読み・例文・類語

きょう‐てきキャウ‥【羌笛】

  1. 〘 名詞 〙 古代中国の西方の異民族である西羌人の笛。また、その音。
    1. [初出の実例]「洞簫羗笛之管。曲沸晴天」(出典本朝文粋(1060頃)一三・為空也上人供養金字大般若経願文〈三善道統〉)
    2. [その他の文献]〔王之渙‐涼州詞〕

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普及版 字通 「羌笛」の読み・字形・画数・意味

【羌笛】きよう(きやう)てき

羌人の笛。唐・王之渙〔涼州詞、二首、一〕詩 く上る、白雲 一片仞の山 羌笛何ぞ須(もち)ひん楊柳を怨むことを 春光度(わた)らず、玉門關

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世界大百科事典(旧版)内の羌笛の言及

【簫】より

…朝鮮でも雅楽器として使用され,日本の正倉院にも遺品がある。 洞簫の前身は,漢代に篴(てき)と称された羌笛(きようてき)であるといわれ,本来は甘粛・四川一帯の少数民族の楽器である。初めは,3~4孔であったが,前1世紀京房が背面に1孔を加え5孔とした。…

※「羌笛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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