美し(読み)イシ

デジタル大辞泉 「美し」の意味・読み・例文・類語

い・し【美し】

[形シク]
よい。すばらしい。見事である。
「鞠は―・しいものかな」〈弁内侍日記
巧みである。じょうずだ。
「歌のこゑのよさよ、―・しう―・しうとほめられたり」〈盛衰記・一七〉
美味だ。おいしい。
「―・しかりしときは夢窓にくらはれて」〈太平記・二三〉
殊勝だ。けなげだ。あっぱれだ。
「いかがはからひ申さんと申し上ぐれば、おお、―・しくもしたんなれ」〈浄・盛衰記
[補説]中世から「いしい」の形となり、現在では接頭語「お」をつけて、もっぱら美味の意を表す。→おいしい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android