美栄神社(読み)みさかじんじや

日本歴史地名大系 「美栄神社」の解説

美栄神社
みさかじんじや

[現在地名]菊川町大字楢崎 中ノ田

東に六部ろくぶ山がそびえる貴飯きば谷の入口に鎮座祭神大国主命・須佐之男神・須勢理比売神。旧村社。

出雲大社より神霊を分ち祀ると伝え、古くは妙見社と称したが享和三年(一八〇三)現在の社名になったという。貴飯・楢崎ならざきおよび植田うえだ(現下関市)を氏子圏としていた。大般若経六〇〇巻を蔵し、「応永三十二乙巳十一月二十日奉納」とある。また「山口県風土誌」は「応永三十一年安要坊」の奥書があったという。貴飯の光明こうみよう寺の記録によると、これは明応五年(一四九六)金光明無量密こんこうみようむりようみつ院の本堂を貴飯に移す時、大宮司飛騨守の望みによって、楼門と大般若経とを妙見宮に移したものという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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