美濃国府(読み)みのこくふ

日本歴史地名大系 「美濃国府」の解説

美濃国府
みのこくふ

遺構は発掘されていないが、比定地は諸説一致して垂井府中ふちゆうとしている。「和名抄」東急本の郡部に「国府在不破郡」とあり、行程は上り四日、下り二日と記される。府中は濃尾平野の西端にあり、国全体からみても著しく西に偏しているが、諸国の例も一国の中央かまたは都に近い位置に設けられており、例外的ではない。しかも美濃国の場合は西端に不破関をもつ関国であり、その関には国司四等官が常駐しなければならないなど、特殊な条件があったことも関係していると思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む