翠鬟(読み)すいかん

精選版 日本国語大辞典 「翠鬟」の意味・読み・例文・類語

すい‐かん‥クヮン【翠鬟】

  1. 〘 名詞 〙
  2. みどり黒髪。美しい髪のさまにいう語。
    1. [初出の実例]「陰陽鎮護双峯出、恰似髻了堆翠鬟」(出典:常山文集(1718)一二・七絶)
    2. 「やがて雲鬢翠鬟(スヰクヮン)匂ふばかりに出来(しゅったい)した」(出典:良人の自白(1904‐06)〈木下尚江〉前)
    3. [その他の文献]〔高蟾‐華清宮詩〕
  3. 山の青々としたさま。万緑の山。
    1. [初出の実例]「紅涙生春草、翠鬟余暮煙」(出典:蘭室先生詩文集(1818)菖姫塚)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「翠鬟」の読み・字形・画数・意味

【翠鬟】すいかん(くわん)

つややかなまげ。美人の髪。南唐・李〔阮郎帰〕詞 珮聲悄(せう)として 妝殘(くづ)る 誰(たれ)に憑(よ)りてか鬟を整へん 留する光景、朱顏を惜しむ 昏(くわんこん)獨り闌(らん)に倚(よ)る

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