翰墨(読み)カンボク

デジタル大辞泉 「翰墨」の意味・読み・例文・類語

かん‐ぼく【×翰墨】

筆と墨。
詩文を作ること。書画をかくこと。また、その出来上がったもの。
広く文学に関すること。文書

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精選版 日本国語大辞典 「翰墨」の意味・読み・例文・類語

かん‐ぼく【翰墨】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 筆と墨。〔伊呂波字類抄鎌倉)〕
    1. [初出の実例]「こまかにしるさば中々翰墨(カンボク)ついゑぬべし」(出典仮名草子・武蔵あふみ(写本)(1661)下)
  3. 書画をかくこと。詩文を草すること。また、書画や詩文。
    1. [初出の実例]「折梅花而挿首。二月之雪落衣。斯蓋吾朝之風俗。子日之嘉会也。志之所之。盍翰墨爾」(出典:本朝文粋(1060頃)一一・春日野遊和歌序〈橘在列〉)
    2. 「吾幼なきより身を翰墨(カンボク)に托るといへども」(出典:読本・雨月物語(1776)菊花の約)
    3. [その他の文献]〔晉書‐張寔伝〕

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