老司村(読み)ろうじむら

日本歴史地名大系 「老司村」の解説

老司村
ろうじむら

[現在地名]南区老司一―五丁目・鶴田つるた三―四丁目

上警固かみけご村の西、那珂なか川左岸にある。南は片縄かたなわ(現那珂川町)東部を北から南へ岩戸いわど(現同上)へ向かう往還が通っていた。建武三年(一三三六)六月三〇日、仁木義長から肥前の国人深江六郎太郎に「老子村」地頭職勲功の賞として与えられた(「仁木義長宛行状写」深江文書/南北朝遺文(九州編)一)。観応三年(一三五二)書写の安楽寺領注進状にみえる「廊子村」も当地とみられ、佐志氏によって押領されているため、当時社家が訴えているとある。嘉吉三年(一四四三)三月一二日には少弐教頼によって庄崎彦三郎に「那珂郡内廊子村」八町などの本領が安堵された(「少弐教頼安堵状」太宰管内志)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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