老少不定(読み)ロウショウフジョウ

デジタル大辞泉 「老少不定」の意味・読み・例文・類語

ろうしょう‐ふじょう〔ラウセウフヂヤウ〕【老少不定】

人の寿命老若の定めのないこと。
「―人の命ほどわからないものはありません」〈荷風腕くらべ

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精選版 日本国語大辞典 「老少不定」の意味・読み・例文・類語

ろうしょう‐ふじょうラウセウフヂャウ【老少不定】

  1. 〘 名詞 〙 仏語人間の寿命はわからないもので、老人が早く死に、若者が遅く死ぬとは限らないということ。〔観心略要集(1017)〕
    1. [初出の実例]「年のわかきをたのむべきにあらず、老少不定(ラウセウフヂャウ)のさかひなり」(出典:高野本平家(13C前)一)

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四字熟語を知る辞典 「老少不定」の解説

老少不定

人間の寿命はわからないもので、老人が先に死に、若者が後から死ぬとは限らないということ。

[使用例] しかし、老少不定、無常迅速で、若い自分が後に残るとは限らないと、松子は思った[川端康成*日も月も|1952]

[使用例] いえいえ、老少不定と申しますからね。明日ああなるかもしれません[有吉佐和子恍惚の人|1972]

[解説] 仏教から来た語で、人の死ぬときを定めることはできず、命というものははかないものであることをいいます。

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ことわざを知る辞典 「老少不定」の解説

老少不定

老人が早く死に、若者があとから死ぬとは限らない。人の寿命は年齢とはかかわりなく、いつどのように尽きるかわからない。

[使用例] どうするって、仕方がないわ、ねえあなた。老少不定っていうくらいだから[夏目漱石*こゝろ|1914]

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