(読み)シュウ

デジタル大辞泉 「聚」の意味・読み・例文・類語

しゅう【聚】[漢字項目]

[音]シュウ(慣) ジュ(呉) [訓]あつまる あつめる
多くのものを一所に集める。あつまる。「聚斂しゅうれん類聚るいじゅう・るいじゅ
家の集まった所。「聚落しゅうらく聚落じゅらく

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精選版 日本国語大辞典 「聚」の意味・読み・例文・類語

しゅう【聚】

  1. 〘 名詞 〙 ひとところに集まること。また、人や人家の集まった所。むらざと。
    1. [初出の実例]「聚をなし邑をなす」(出典:海道記(1223頃)鎌倉遊覧)
    2. [その他の文献]〔史記‐五帝本紀〕

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普及版 字通 「聚」の読み・字形・画数・意味


14画

[字音] シュウ・ジュ
[字訓] あつまる・むら

[説文解字]

[字形] 形声
声符は取(しゆ)。取は戦場で左耳を切り取って戦功の証とするもので、その耳をあつめることを会撮という。〔説文〕八上に「會するなり。~邑を聚と云ふ」とあって、会聚の意とするが、聚はもと会撮を意味する字であろう。〔方言、三〕に「・雜は集なり。東齊にては聚と曰ふ」とあり、これらは声義の近い語である。

[訓義]
1. あつめる、あつまる、あわせる、そろえる。
2. むら、さと。

[古辞書の訓]
名義抄〕聚 ムラガル・ムラ・ツモル・アツム・アツマル・ソナフ・トモガラ

[声系]
〔説文〕に聚声として驟を収める。〔説文〕十上に「馬、疾(はや)くするなり」とあり、馬の歩数の多いことをいう。

[語系]
聚・(最)dzioは同声。族dzok、叢dzong、崇dzhiumは声義の関係がある。また雜(雑)・dzp、集dzip、dziutもみな双声の語で、無秩序に集まる意をもつ。

[熟語]
聚貨聚稼聚匯・聚会・聚観・聚義聚疑聚議・聚居・聚群聚蛍・聚結・聚語・聚口・聚合・聚財聚散・聚視・聚首聚収聚衆・聚集・聚処聚訟聚脣・聚積・聚足聚蓄・聚珍聚徒・聚党聚把聚謀聚邑・聚・聚落聚糧聚斂
[下接語]
雲聚・宴聚・会聚・合聚・完聚・鳩聚・群聚・聚・集聚・招聚鍾聚・生聚・積聚・叢聚・貯聚・屯聚・畢聚・蜂聚・霧聚・邑聚・類聚

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