(読み)ショウ

デジタル大辞泉 「肖」の意味・読み・例文・類語

しょう【肖】[漢字項目]

常用漢字] [音]ショウ(セウ)(呉)(漢) [訓]にる あやかる
もとのものに似る。似せる。「肖似肖像不肖
[名のり]あえ・あゆ・あれ・すえ・たか・のり・ゆき

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精選版 日本国語大辞典 「肖」の意味・読み・例文・類語

あやかり【肖】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「あやかる(肖)」の連用形名詞化 )
  2. 揺れ動いて変化すること。動揺すること。
    1. [初出の実例]「宴飲して樽前にてばし梅花落の失寵曲をばし歌ふな。あやかりかせうずらう」(出典:三体詩絶句鈔(1620)五)
  3. 感化されて、似たような状態になること。
    1. [初出の実例]「其故は少々の事をも、神仏のとがめぞと思なし、心のあやかりに成ものに候」(出典:朝倉宗滴話記(16C後))

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普及版 字通 「肖」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 7画

(旧字)
7画

[字音] ショウ(セウ)
[字訓] にる・ちいさい

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
旧字はに作り、小(しょう)声。〔説文〕四下に「骨相ひ似るなり。~其の先に似ず。故に不と曰ふなり」とあり、肖似の意とする。金文には、斉器の〔因敦(いんしたい)〕に「(くわん)(桓)嗣(せうし)す」とあって、字をに作る。字は(梢)の従うところで、小肉がその原義。肖似の意はに作るべく、「不」とは「嗣せざるもの」の意であろう。

[訓義]
1. にる。
2. ちいさい。
3. と通じ、つぐ。

[古辞書の訓]
名義抄 ノリ・ニタリ・アエタリ

[声系]
〔説文〕に声として趙・(削)・・稍・(宵)・(消)・銷・など十八字を収める。は肉の梢末のところの意。声の字にその義を取るものが多い。

[語系]
・銷・小siは同声。少sji・稍sheは声義近く、みな末端の微小なるものをいう。

[熟語]
肖化肖形・肖似肖象肖神・肖像肖貌
[下接語]
不肖・

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