精選版 日本国語大辞典 「肖」の意味・読み・例文・類語
あやか・る【肖】
〘自ラ五(四)〙
① 揺れ動いて変化する。動揺する。変化する。
※拾遺(1005‐07頃か)雑恋・一二五一「風はやみ峰のくず葉のともすればあやかりやすき人の心か〈よみ人しらず〉」
※海人刈藻物語(1271頃)二「女御殿はとくまゐらせ給へとあれど、人々は『あやかりやすき御さまを、今少し見奉り給へ』と」
※虎明本狂言・財宝(室町末‐近世初)「お年にも、御くゎほうにもあやかるやうに、三人の者共に、名を付て下されひ」
③ (疫病が)流行する。
※多聞院日記‐弘治二年(1556)正月一三日「目赤はいかにもふさきて養生すへし。人にうつる物也。あやかるもの也」
あやかり【肖】
① 揺れ動いて変化すること。動揺すること。
※三体詩絶句鈔(1620)五「宴飲して樽前にてばし梅花落の失寵曲をばし歌ふな。あやかりかせうずらう」
② 感化されて、似たような状態になること。
あ・ゆ【肖】
〘自ヤ下二〙 似る。あやかる。あえる。
あ・える【肖】
〘自ア下一(ヤ下一)〙 ⇒あゆ(肖)
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