肩幅(読み)カタハバ

デジタル大辞泉 「肩幅」の意味・読み・例文・類語

かた‐はば【肩幅】

両肩の端から端までの幅。
和裁で、身頃みごろ肩山背縫いから袖つけまでの幅。
肩身かたみ2」に同じ。
「此辺の村々にも―広く」〈竜渓経国美談

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「肩幅」の意味・読み・例文・類語

かた‐はば【肩幅】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人の肩の端から端までの幅。
    1. [初出の実例]「肩巾(カタハバ)のありて脊のいかにも高き処より」(出典:にごりえ(1895)〈樋口一葉〉六)
  3. 和服の背縫いから袖つけの縫い目までの幅。また、洋服の、一方の肩先から他の肩先までの寸法
    1. [初出の実例]「西洋で仕立てた肩幅の大きな洋服」(出典:木乃伊の口紅(1913)〈田村俊子〉一)
  4. 他人に対する面目肩身
    1. [初出の実例]「其方等は此辺の村々にも肩巾広く、我々に至るまで他の者よりは上首尾ならん」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉前)
  5. ( 「型幅」とも ) 船の主要寸法の一つ。船の両舷の間の水平距離のうち、最も広い部分の船幅。肩。
    1. [初出の実例]「八百石積 敷長さ八尋三尺、肩幅四尋弐尺、深さ七尺六寸」(出典:今西氏家舶縄墨私記(1813)坤)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android