肩輿(読み)ケンヨ

デジタル大辞泉 「肩輿」の意味・読み・例文・類語

けん‐よ【肩×輿】

肩で担ぐ乗り物の総称輿こし駕籠かごなどをいう。
「―の中に、くつを入れたり」〈折たく柴の記・中〉

かた‐こし【肩×輿】

ながえを肩に担ぐ輿。けんよ。

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精選版 日本国語大辞典 「肩輿」の意味・読み・例文・類語

けん‐よ【肩輿】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 手輿(たごし)のような乗り物で、肩にかつぐもの。
    1. [初出の実例]「昌泰元、御導師依老耄、乗肩輿参」(出典西宮記(969頃)六)
  3. 駕籠(かご)。轎(きょう)。また、肩でかつぐ乗り物の総称。
    1. [初出の実例]「肩輿明日凌雲去 争奈山中一宿縁」(出典:閻浮集(1366頃)春屋首座韻)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐漢川王大録事宅作詩〕

かた‐こし【肩輿】

  1. 〘 名詞 〙(ながえ)を肩にのせてかつぐ輿。けんよ。

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普及版 字通 「肩輿」の読み・字形・画数・意味

【肩輿】けんよ

二人でかつぐ輿。〔世説新語簡傲王子之)嘗(かつ)て行きて中を(よぎ)り、一士大夫の家に、極めて好竹るを見る。~王、輿して徑(ただ)ちに竹下(いた)り、諷誦すること良(や)や久しうす。

字通「肩」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の肩輿の言及

【轎】より

…かごかき(輿丁,轎伕)が人を乗せて前後から舁(か)いてゆく駕籠(かご),輿(こし)をいう。轎には手で轅(ながえ)を腰のあたりにもたげて担ってゆく手輿(たごし),腰輿(ようよ)と,轅を肩にかつぎ上げて運ぶ肩輿(かたごし)(あげごし)とがある。
[中国]
 現代漢語では〈轎子〉と総称する。…

※「肩輿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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