胆石溶解剤(読み)タンセキヨウカイザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「胆石溶解剤」の解説

胆石溶解剤

製品名
《ケノデオキシコール酸製剤》
チノ(藤本製薬)

 ケノデオキシコール酸製剤は、催胆剤のひとつで、胆汁分泌を促し、胆石(石灰化していないコレステロール結石)を溶解する作用をもち、胆石症の治療に用いられています。胆汁には、コレステロールを減少させる作用があると考えられています。


①過敏症状(発疹ほっしん・かゆみなどのアレルギー症状)をおこすことがあります。過敏症状がおこったら服用を中止し、すぐ医師に相談してください。


下痢吐き気嘔吐おうと、かゆみ、腹痛便秘胸やけ、顔のむくみといった症状をおこすことがあります。


 こうした症状がおこったときは、医師に相談してください。


③薬の効果や副作用出現をチェックするために、医師から定期的な検査が指示されることがあるので、必ず受けてください。


①カプセル剤で、食後の服用が原則です。ただし、長期間使用しなければならない薬なので、1日あるいは1回の服用量・服用回数・服用時間・服用期間については医師・薬剤師の指示を守り、かってに中止したり、減量・増量しないでください。また、服用するときは十分な水といっしょに飲んでください。


②重い胆道・膵障害、肝障害のある人、肝・胆道系に閉塞のある人、妊娠中や妊娠している可能性のある人には、使用できません。必ず医師にその旨を報告してください。


トルブタミドなどの糖尿病治療剤を併用すると低血糖がおこりやすくなります。また、コレスチラミン製剤、制酸剤、脂質低下剤などを使用している人は、医師に報告し、服用の注意を厳重に守ってください。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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