制酸剤は、
沈降炭酸カルシウム製剤には、慢性腎不全の人の高リン血症の改善に使用される薬剤もあります高リン血症改善剤。
薬によって、長期間・大量に使用するとアルミニウム脳症、アルミニウム骨症、貧血、
①錠剤、散剤、顆粒、液剤があります。1日あるいは1回の服用量、服用時間については、医師・薬剤師の指示を守ってください。服用するときは、十分な水(コップ1杯の水)で飲んでください。
②
血液透析療法中の人では、乾燥水酸化アルミニウムゲルやヒドロタルサイト製剤を、
③この薬のほかに、現在用いている薬がある人は、必ず医師に報告してください。
とくに、テトラサイクリン系抗生物質、キノロン系抗菌剤、ケノデオキシコール酸製剤、鉄剤などと併用すると、これらの薬の吸収を悪くするので、時間をずらして服用してください。
④大量の牛乳やカルシウム製剤、活性型ビタミンD3製剤、クエン酸製剤と併用すると、高カルシウム血症や
出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報
胃腸薬の一種で、胃酸を中和し、または吸着してその作用を減じ、あるいはゲル状を呈して胃の粘膜に付着し、潰瘍(かいよう)面を覆って保護し、酸刺激を緩和する医薬品をいう。胃酸過多症、胃・十二指腸潰瘍、胃炎の治療に用いる。またジアスターゼなどの消化酵素の効果を高めるために併用される。中和剤としておもにアルカリ剤が利用されるが、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウムの無機化合物が多い。そのほか陰イオン交換樹脂も用いられたことがある。古くから用いられているものに、炭酸水素ナトリウムがある。しかし、これは胃酸の中和をするが、逆に胃液の分泌を促し、ふたたび酸が出てくる二次的酸分泌がみられる。また水溶性で消化管から吸収されるので、過量に用いるとナトリウムの吸収により体液のアルカローシスをおこすなどの副作用があるため、水に難溶の非吸収性(局所性)の制酸剤が主流を占めるに至っている。非吸収性のものには、乾燥水酸化アルミニウムゲル、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサイト、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウムなどの共沈化合物、それに吸着作用をもったケイ酸マグネシウムやケイ酸アルミニウム、あるいは炭酸カルシウムなどがある。アルミニウム、カルシウムは便秘を引き起こし、マグネシウムは下痢を生じさせるが、腸管への作用を少なくするために、これらの化合物あるいは混合物が用いられる。
[幸保文治]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…制酸剤ともいう。胃液中の塩酸を化学的に中和する薬物で,過酸症や消化性潰瘍の治療に用いられる内服アルカリ剤。…
※「制酸剤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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