胡桃色(読み)クルミイロ

デジタル大辞泉 「胡桃色」の意味・読み・例文・類語

くるみ‐いろ【胡桃色】

クルミ樹皮で染めた薄い褐色。
かさねの色目の名。表は香色こういろ、裏は白。
紙の色の名。クルミの実に似た薄茶色
「―といふ色紙しきしの厚肥えたるを」〈・一三八〉

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精選版 日本国語大辞典 「胡桃色」の意味・読み・例文・類語

くるみ‐いろ【胡桃色】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 胡桃の樹皮を煎じてとった染料で染めた色。薄い褐色。
  3. 紙の色の一つ。表は黄がかった薄赤色で、厚いものは裏が白くなっているものをいう。
    1. [初出の実例]「くるみいろの紙にかきて、色かはりたる松につけたり」(出典:蜻蛉日記(974頃)中)

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色名がわかる辞典 「胡桃色」の解説

くるみいろ【胡桃色】

色名の一つ。クルミ科クルミの樹皮や果皮を染料として染めた淡い茶色平安時代には、すでに布地や紙の染色に使われていた。かさね色目いろめの名でもあり、表は香色こういろ、裏は英名ウォルナット(walnut)はクルミの殻の色で、胡桃色とは由来が違う。

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