胴巻(読み)ドウマキ

デジタル大辞泉 「胴巻」の意味・読み・例文・類語

どう‐まき【胴巻(き)】

金銭などを入れて腹に巻きつける帯状の袋。

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精選版 日本国語大辞典 「胴巻」の意味・読み・例文・類語

どう‐まき【胴巻】

  1. 〘 名詞 〙 金銭や貴重品などを入れて腹に巻きつける帯状の袋。
    1. [初出の実例]「石ころをかみにくるくるつつみたるをすりかへ、どうまきへいれて」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)二)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「胴巻」の意味・わかりやすい解説

胴巻
どうまき

長い旅をするとき、金銭をごまのはい、すり、巾着切(きんちゃくきり)にすられないよう腹部にしっかりと巻き付けておく細長い帯状の袋物。多く木綿でつくられていた。長い道中の安全を図るために考案された庶民知恵で、胴巻の上に襦袢(じゅばん)、着物をつけ、その上から角帯を締め、大金の場合は帯の上からさらにうわじめを締めて胴巻が下がらないようにした。旅の最中は必要な金は財布に、こだし銭は早道(はやみち)(巾着銭入れ)に入れておいた。

[遠藤 武]

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