20世紀日本人名事典 「脇光三」の解説
脇 光三
ワキ ミツゾウ
明治期の軍事探偵
- 生年
- 明治13(1880)年12月
- 没年
- 明治37(1904)年4月15日
- 出生地
- 滋賀県彦根町
- 旧姓(旧名)
- 浅岡
- 経歴
- 浅岡氏に生まれ、幼にして脇氏を継ぐ。明治33年日本の中学校を卒業後、台湾協会学校を中退して、北京に赴き東文学社に入り専ら中国語の研究に努め、沖禎介の信頼を得て教習となる。36年辞して日本語学校を設立したが、間もなく廃校にして天津の北支那毎日新聞社の記者を務め、華堂の筆名で執筆する。37年日露戦争が起こると、横川省三らと共に特殊工作員としてチチハル付近で鉄道破壊を計画して失敗。逃れて再挙をはかったが、同年4月蒙古のクーロンホで殺害された。その後、勲六等を受け単光旭日章及び金1千円を授かり靖国神社に合祀された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報