脈流(読み)ミャクリュウ(その他表記)ripple current

関連語 曾根 名詞

精選版 日本国語大辞典 「脈流」の意味・読み・例文・類語

みゃく‐りゅう‥リウ【脈流】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 流れの方向は一定で流量時間的に変化する流れ。
  3. 直流電流交流電流が重なった電流。向きは変らないが大きさは時間と共に変化する。

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改訂新版 世界大百科事典 「脈流」の意味・わかりやすい解説

脈流 (みゃくりゅう)
ripple current

血流のように脈動する電流で,交流成分を含んだ電流。脈流を流すような電圧のこともいう。交流を整流して得られる直流はすべて脈流で,その脈動分を減らすために,各種の平滑回路を必要に応じて用いる。脈動分の大きさを定量的に表現するために,脈動率というものがあり,これの定義は数種類ある。一例を示せば,(電流最大値-電流最小値)/(電流最大値+電流最小値)で,電流が断続する場合に1(または%表示で100%)となる。
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世界大百科事典(旧版)内の脈流の言及

【電流】より

…誘電体の分極の時間的変化が電流密度の性質をもつ(これに対応する電流を分極電流という)のと似た現象で,真空中の電場が変化する場合にも生ずる。 また電流の時間的な変化に関しては,つねに一つの方向に流れる電流を直流といい,その中で方向は変わらないが強さの変わるものを脈流,強さも一定の場合を定常電流という。それに対して時間とともに頻繁に向きを変える電流を交流といい,1秒間の向きの変化を周波数という。…

※「脈流」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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