脱略(読み)ダツリャク

デジタル大辞泉 「脱略」の意味・読み・例文・類語

だつ‐りゃく【脱略】

[名](スル)抜かし省くこと。また、抜け落ちること。
西教於てはこの職分の一項を―したり」〈中村訳・自由之理

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「脱略」の意味・読み・例文・類語

だつ‐りゃく【脱略】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 抜かし省くこと。除去すること。省略。また、抜け落ちること。脱落すること。
    1. [初出の実例]「却て有用の言脱略(ダツリャク)しやすし」(出典:授業編(1783)四)
  3. 形式張ったことがら、規則などを省略して、簡単にすませること。
    1. [初出の実例]「識崇しと云ふ者は、身に検束無く、事脱略多し」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)二)
  4. うちすてておくこと。手をつけないこと。
    1. [初出の実例]「随意に脱略にして仁義の行なし」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)一〇)
    2. [その他の文献]〔晉書‐謝尚〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「脱略」の読み・字形・画数・意味

【脱略】だつりやく

ぞんざい。〔史通、雑説上〕書東方傳、委瑣(ゐさ)煩碎(はんさい)、せず。且つ其の沒のび子孫の繼嗣をべず。正に司馬相如・司馬・揚雄傳と相ひす。其の傳體をぬるに、必ず曼倩(朔)の自敍ならん。但だ班氏略、故に世之れを知る(な)し。

字通「脱」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android