デジタル大辞泉 「脱」の意味・読み・例文・類語 だつ【脱】[漢字項目] [常用漢字] [音]ダツ(慣) [訓]ぬぐ ぬげる ぬく ぬける1 外側を覆っているものを取り去る。ぬぐ。「脱衣・脱穀・脱皮・脱帽/着脱」2 ある枠や組織から抜ける。抜け出す。はずれる。「脱会・脱却・脱臼だっきゅう・脱獄・脱出・脱線・脱退・脱法/逸脱・離脱」3 ある物から要素の一部を抜き取る。取れて無くなる。「脱脂・脱臭・脱色・脱毛/虚脱・剝脱はくだつ」4 有るべきものが抜け落ちて無い。「脱簡・脱字・脱文・脱漏/誤脱・漏脱」5 俗っぽさから抜け出ている。あっさりとしてこだわりがない。「滑脱・解脱げだつ・洒脱しゃだつ・超脱」 だつ【脱】 [語素]名詞に付いて、その境遇から抜け出す、の意を表す。「脱サラリーマン」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「脱」の意味・読み・例文・類語 だつ【脱】 〘 造語要素 〙 名詞の上に付けて、そのものから脱けだす、のがれるの意を表す。「脱社会」「脱文明」など。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「脱」の読み・字形・画数・意味 脱常用漢字 11画(旧字)11画 [字音] ダツ・タツ・タイ[字訓] ぬぐ・ぬけだす[説文解字] [字形] 形声声符は兌(えつ)。兌に兌(だ)・(だつ)の声がある。兌は巫祝(兄)が祈ってエクスタシーの状態にあることをいう。ゆえに「悦(よろこ)ぶ」「脱す」の意がある。〔説文〕四下に「を(へ)らして(や)するなり」とするが、心身の脱落することをいう語である。・奪と声義が通ずる。蛻(せんぜい)のときは脱(たい)、脱脱(たいたい)とはその舒緩のさまをいう。[訓義]1. ぬぐ、とく、はなれる。2. ぬけだす、まぬがれる。3. やせる、ぬける、ぬけおちる。4. 奪と通じ、うばう。5. 虫がぬけかわる。脱脱は、ゆるやかなさま。[古辞書の訓]〔名義抄〕 マヌガル・ノガル・ハナル・ユルス・ハグ・オツ・ヌグ・アヤマツ・モル・ハツル・カヘル・タツ・トホル・ハナツ・モシ・オトス・トク 〔字鏡集〕 ユルス・ノガス・マヌガル・サトル・ヲフ・アヤマツ・ハツル・ハナル・ハグ・モシ・モル・トク・カヘル・タフ・トホル・オトス・ハナツ・ヌグ・タツ[語系]・(税)thuatは同声。奪duatは声義近く、また褫diai、daiにもみな褫奪(ちだつ)・解脱の意があり、これらは一系の語である。[熟語]脱脱▶・脱易▶・脱衣▶・脱遺▶・脱逸▶・脱穎▶・脱捐▶・脱解▶・脱殻▶・脱簡▶・脱監▶・脱帰▶・脱棄▶・脱却▶・脱去▶・脱形▶・脱剣▶・脱袴▶・脱誤▶・脱光▶・脱▶・脱稿▶・脱褌▶・脱灑▶・脱▶・脱蹤▶・脱▶・脱似▶・脱爾▶・脱出▶・脱身▶・脱生▶・脱折▶・脱然▶・脱素▶・脱走▶・脱俗▶・脱粟▶・脱胎▶・脱▶・脱白▶・脱剝▶・脱膊▶・脱繆▶・脱▶・脱文▶・脱▶・脱帽▶・脱陽▶・脱落▶・脱乱▶・脱爛▶・脱離▶・脱略▶・脱漏▶・脱籠▶[下接語]遺脱・逸脱・穎脱・簡脱・虚脱・解脱・軽脱・高脱・渾脱・残脱・失脱・洒脱・清脱・脱・疎脱・躁脱・超脱・跳脱・通脱・透脱・得脱・擺脱・剝脱・免脱・爛脱・離脱・漏脱 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報