ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「脾性貧血」の意味・わかりやすい解説 脾性貧血ひせいひんけつsplenic anemia バンチ症候群ともいう。 1882年に G.バンチが,初期に貧血,白血球減少,出血を伴う脾腫があり,中間期に肝腫大,最終期に肝萎縮と腹水がたまる疾患を報告した。その原因は脾臓にあるとしたため,バンチ症候群または脾性貧血と呼ばれるようになった。しかしその後の研究によって,この変化は門脈高血圧 (→門脈圧亢進症 ) があるために起ることが判明した。したがって,アメリカ・イギリス派の学者を中心に慢性うっ血性脾腫とも呼ばれている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by