線形動物門双器綱腎虫目腎虫科に属する寄生虫。イタチ、イヌなどの哺乳(ほにゅう)類の腎臓あるいは腹腔(ふくこう)に寄生し、大形で、雄の体長14~45センチメートル、雌20~100センチメートル、生時は赤色である。まれにヒトにも寄生する。日本にも分布するが、とくにロシアや北アメリカに多い。
宿主の尿とともに排出された卵は、中間宿主のオヨギミミズ類など(淡水産貧毛類)に食べられ、その体内で感染力を備えた幼虫に発育する。固有宿主はこのようなオヨギミミズ類を摂取したカエルやナマズ(移動宿主)を食して感染することが多い。イタチやイヌに成虫が寄生しても、ほとんど症状を示さないこともあるが、寄生部位が破壊されて出血性あるいは化膿(かのう)性腎炎をおこすこともある。なお、ブタやイノシシの腎臓に寄生するブタ腎虫Stephanurus dentatusは、円虫目に属する別の線虫である。
[町田昌昭]
梅雨の季節に入ること。つゆ入り。毎年6月中旬~7月中旬の約1ヵ月間,九州から東北地方は梅雨の季節に入る。これは,北方のオホーツク海高気圧と南方の小笠原高気圧とに挟まれて,揚子江流域から九州,四国,本州...