腫れる(読み)ハレル

精選版 日本国語大辞典 「腫れる」の意味・読み・例文・類語

は・れる【腫】

  1. 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]は・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙
  2. 炎症などで、皮膚がふくれあがる。
    1. [初出の実例]「波羅門の作れる小田をはむ烏瞼(まなぶた)(はれ)て幡幢(はたほこ)に居り」(出典万葉集(8C後)一六・三八五六)
    2. 「不意に毛虫に触れ、〈略〉その毒を受けて手の指腫れ痛むべし」(出典:日本読本(1887)〈新保磐次〉六)
  3. ( 「口がはれる」「手がはれる」などの形で ) 神仏の罰があたる意に用いる。
    1. [初出の実例]「はれます 江戸で云罸が中りますなど云ところへかくいふ也」(出典:浪花聞書(1819頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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