腰高(読み)コシダカ

デジタル大辞泉 「腰高」の意味・読み・例文・類語

こし‐だか【腰高】

[名]
腰の高い塗り椀の称。高坏たかつきなど。
器物建具などの腰の部分を普通よりも高く作ったもの。
[名・形動]
人の腰の位置が高すぎて、構えが不安定なこと。また、そのさま。「腰高に仕切る」
態度の横柄であること。また、そのさま。「腰高な話し振り」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「腰高」の意味・読み・例文・類語

こし‐だか【腰高】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 土器の下に檜(ひのき)の木の輪を台にした形をまねて作ったもの ) 腰の高い塗椀(ぬりわん)の称。高坏(たかつき)など。
    1. [初出の実例]「なり下りこし高抔(など)へ醤油(しゃうゆ)のみ」(出典:雑俳・柳多留‐三(1768))
  3. 器物や障子などの腰の部分が高くつくられていること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「こし高のたらひへ湯をくみさかやきをもんでゐる」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)初)
  4. ( 形動 ) 人の腰の位置が高いこと。かまえた時などに腰のすわりが不安定なさま。
    1. [初出の実例]「体もこしたかになれば、かかりうせて、すぎし比の、声(こゑ)さかりに」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)一)
  5. ( 形動 ) 他人に対しておうへいな態度をとること。いばっているさま。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

盆栽用語集 「腰高」の解説

腰高

根元から一の枝までが長いこと。文人木などによく見られ、それが飄逸な魅力となることもあるが、普通は見る者に不安定だと感じさせるものが多い。

出典 (株)近代出版盆栽用語集について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android