腹蔵(読み)フクゾウ

デジタル大辞泉 「腹蔵」の意味・読み・例文・類語

ふく‐ぞう〔‐ザウ〕【腹蔵/覆蔵】

本心を隠して表に出さないこと。「―のないところが知りたい」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「腹蔵」の意味・読み・例文・類語

ふく‐ぞう‥ザウ【腹蔵・覆蔵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 胎内腹部
    1. [初出の実例]「奉納舎利二粒於大仏御腹蔵」(出典:東大寺続要録(1281‐1300頃)供養篇本)
  3. ( ━する ) 心の内にひめ隠すこと。心に思っていることをつつみ隠して外に現わさないこと。
    1. [初出の実例]「脱体の行履、その正当覆蔵のとき、自己にも覆蔵し、佗人にも覆蔵す」(出典:正法眼蔵(1231‐53)仏性)
  4. 隠された財宝の蔵。
    1. [初出の実例]「法隆寺の金堂の片隅に漆喰で固めた覆蔵(フクゾウ)がある」(出典:茶話(1915‐30)〈薄田泣菫法隆寺の覆蔵)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む