行履(読み)あんり

精選版 日本国語大辞典 「行履」の意味・読み・例文・類語

あん‐り【行履】

〘名〙 (「あん」は「行」の唐宋音) 仏語日常の一切の行為行住坐臥のすべて。日常生活。禅宗者の動作一般、身を処することをも指し、サ変動詞としても用いられる。
正法眼蔵(1231‐53)古鏡大聖の行履、はるかに凡境を出離せる」
仮名草子七人比丘尼(1635)下「こよひの如く、泣きしみあひ給ふ事は、出家のあんりとすべきや」

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デジタル大辞泉 「行履」の意味・読み・例文・類語

あん‐り【行履】

《「あん(行)」は唐音禅僧の日常一切の起居動作のこと。

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普及版 字通 「行履」の読み・字形・画数・意味

【行履】こうり

往来

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