腺ペスト(読み)センペスト

百科事典マイペディアの解説

腺ペスト【せんペスト】

最も多いペスト。ノミの刺咬傷から侵入した菌が鼠径(そけい)リンパ節,腋窩(えきか)リンパ節,頸部リンパ節などに達して,高熱を伴う出血性炎症を起こしたもの。リンパ節はしばしばこぶし大に達し,激痛があり,暗赤色を呈する。菌は肝臓や脾臓などで繁殖して毒素を産出し,敗血症に至ることもある。

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大辞林 第三版の解説

せんペスト【腺ペスト】

ペストの代表的な症例。菌はノミの刺傷から侵入し、高熱・嘔吐・意識障害のほか、刺傷に近いリンパ節に出血性炎症・腫脹しゆちよう・激痛を起こす。

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精選版 日本国語大辞典の解説

せん‐ペスト【腺ペスト】

〘名〙 (ペストはPest) ペスト菌がネズミやノミの刺した傷からはいり、侵入した所に最も近いリンパ腺がはれて、ひどく痛む病気。重症のときは一週間以内に死亡する。
※風俗画報‐三二〇号(1905)衛生門「皮膚ペスト初発疑似症死者中肺ペストの疑あるものを除くの外は総て腺ペストなりしに拘らず」

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世界大百科事典内の腺ペストの言及

【ペスト】より

…世界各地にはなおペスト菌を保有し,あるいはペストにかかったネズミが常在する地域があって,この地域に接触した人間社会にペストが侵入する。ペストのおもな病型には腺ペストと肺ペストがあるが,ふつうは主として経皮感染によって起こる腺ペストである。腺ペストは,感染したネズミから吸血し病毒を保有するネズミノミがヒトを吸血する際に胃の内容物を注入し,あるいはこのとき排出した糞をかゆみをかくため皮膚にすり込むことにより感染する。…

※「腺ペスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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