腋窩(読み)えきか(英語表記)axilla; armpit

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

腋窩
えきか
axilla; armpit

通称,わきの下。左右を上腕と胸壁に,前後を大胸筋広背筋の付着部によって囲まれる部分。腋の皮膚には毛とともにアポクリン腺が分布するので,その活動が特に活発な場合には,特有の腋臭 (わきが) を発する。腋窩動・静脈の周囲には,腋窩リンパ節と呼ばれるリンパ節の集団がある。

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百科事典マイペディアの解説

腋窩【えきか】

俗称〈わきのした〉。上腕と胸壁にはさまれたくぼみで,前後は堤状に大胸筋と広背筋で囲まれる。思春期には腋毛(わきげ)がはえ,アポクリン汗腺が発達する。腋窩の内部は頸部,胸部と上肢を結ぶ血管,神経が通り,また上肢や胸壁からのリンパ液が入る腋窩リンパ節がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

えきか【腋窩 armpit】

〈えきわ〉ともいう。俗にいう〈わきのした〉のことで,上腕と胸壁との間にはさまれたくぼみである。このくぼみは胸壁から上腕に向かって二つの筋(前は大胸筋,後は広背筋)が堤防のように走っているために生ずるものである。思春期になると,腋窩の皮膚には腋毛がはえ,また腋窩腺の分泌が高まる。〈わきが〉のにおいはこの分泌物が細菌によって分解されて生ずる。腋窩の内部には,腋窩動脈,腋窩静脈,上腕神経叢など上肢のほうにいく血管や神経が通っており,また上肢や胸壁からのリンパを集める腋窩リンパ節がある。

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世界大百科事典内の腋窩の言及

【筋肉】より

…筋肉の表層は筋膜に覆われ,女性ではその表層に乳房が発達する。筋肉の下縁は,腋窩(わきのした)の前壁をつくり,この部分で体表より触れることができる。発生学的には上肢の筋肉に属し,腕神経叢の枝である胸筋神経の支配を受ける。…

【わきが】より

…医学的には腋臭(えきしゆう)症bromhidrosisという。わきの下(腋窩(えきか))のアポクリン腺から分泌された汗が,特有の強いにおいを発する状態をいう。アポクリン腺から分泌される汗は,中性脂肪,脂肪酸,コレステロールなどを含み,分泌直後の汗には悪臭はないが,皮膚表面の細菌により分解されて低級脂肪酸を生じてにおいを発するようになると考えられている。…

※「腋窩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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