膏粱(読み)こうりょう

精選版 日本国語大辞典 「膏粱」の意味・読み・例文・類語

こう‐りょうカウリャウ【膏粱】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 脂ののった肉とよい穀物。転じて、おいしい食べ物。
    1. [初出の実例]「膏粱之味非美也。過度則心腹必受其病」(出典本朝文粋(1060頃)四・為貞信公辞太政大臣第三表〈大江朝綱〉)
    2. [その他の文献]〔孟子‐告子・上〕
  3. 身分の高いこと。また、そのような人や家柄
    1. [初出の実例]「膏梁の子、籍て以其拙掩、千金一盒を買ひ、百金一甌を贖ふ」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)二)
    2. [その他の文献]〔天香楼偶得〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「膏粱」の読み・字形・画数・意味

【膏粱】こうりよう(かうりやう)

肥肉美穀美食。〔孟子告子上〕詩に云ふ、ふに酒を以てし くにを以てすと。仁義くを言ふなり。人の膏粱の味を願はざる以なり。

字通「膏」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android