家庭医学館 「膠原病と関節リウマチ」の解説
こうげんびょうとかんせつりうまち【膠原病と関節リウマチ】
代表的な膠原病は、全身性エリテマトーデス、強皮症(きょうひしょう)、多発性筋炎(たはつせいきんえん)などです。どれも難病で、予後も必ずしもよくありません。
関節リウマチは膠原病ですか、と聞かれる患者さんの多くは、関節リウマチは生命にかかわる病気なのだろうかという不安があるのだと思います。
関節リウマチも免疫の病気であり、広い意味では膠原病の仲間です。しかし膠原病では、病気によっておかされるからだの部分がちがうのです。
全身性エリテマトーデスは、皮膚、腎臓(じんぞう)がおもにおかされ、強皮症では皮膚、肺、消化管などが、多発性筋炎では筋肉がおかされます。
それに対して、関節リウマチはおもに関節がおかされる病気です。肺などの内臓がおかされることもありますが、そうした危険は、ほかの膠原病より少なく、生命の危険は大きくありません。
したがって、関節リウマチは、広い意味では膠原病の仲間ですが、難病といわれる病気などとは少しニュアンスがちがう、ということがいえるでしょう。