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自然分娩 しぜんぶんべんnatural childbirth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

自然分娩
しぜんぶんべん
natural childbirth

1933年,イギリスの産科医 G.ディックリードによって考案された分娩法。分娩は本来生理現象で,子宮や産道の肉体的な痛み以外に苦痛が伴うものではないという考え方に基づいている。分娩に対する不安や心配が緊張を生み,本来必要のない痛みまで誘引して難産になることもあるため,妊娠中から出産の知識を得て理解することで分娩時の苦痛を和らげる方法 (リード法) を取る。ラマーズ法などの安産法のもとになっている。

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知恵蔵の解説

自然分娩

日本の出産の形は、1955年頃までは自宅で行う自然分娩だったが、60年以降に施設内分娩が50%を超え、近年では99%以上が施設内分娩となっている。その成果として、周産期死亡率は低下し、未熟児の生育率は向上した。ただ、医療の介入を過剰にした面もあり、反対に自然分娩への志向も出ている。しかし分娩には、頻度は少ないが母子共に死の危険性がある。分娩の場所の選択は十分な情報の下で、慎重に行うことが大切である。

(安達知子 愛育病院産婦人科部長 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

大辞林 第三版の解説

しぜんぶんべん【自然分娩】

吸引や人工破膜など人工介助をせずに、陣痛や腹圧など自然の娩出力によって胎児を産み出すこと。 → 誘発分娩

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の自然分娩の言及

【出産】より

…その原因は不明であるが,男女の異性双胎が嫌悪され淘汰されたとか,排卵をおこすゴナドトロピンが日本女性では少ないためともいわれる。
[分娩経過による分け方]
 自然分娩とは自然の娩出力により人工的な介助(ただし会陰保護,軽度の会陰切開を除く)を行わないで分娩したものをいい,人工的介助を加えたものを人工分娩という。正常分娩とは正規の妊娠期間に,胎児およびその付属物の発育,産道,娩出力がそれぞれ適切で,順調に子宮頸管が開大し,先進部が下降して,一定時間内に経腟的に分娩が終了し,かつ母児とも分娩による障害を受けない場合をいう。…

※「自然分娩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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