山川 世界史小辞典 改訂新版 「自由党〔イギリス〕」の解説
自由党〔イギリス〕(じゆうとう)
Liberal Party/Liberals
イギリスの政党,ホイッグ党の後身。19世紀中葉の自由主義改革を主導した。穀物法の廃止後,保守党を離脱したピール派や急進派を吸収して党勢を拡張し,グラッドストンのもとで全盛時代を迎え,ディズレーリの保守党と対抗する二大政党制による議会政治を実現させた。アイルランド自治問題で党内に亀裂が生じたうえ,20世紀初頭には社会改革立法の実現を図ったものの,アスキスとロイド・ジョージの対立もあって1922年の総選挙で敗北して第3党に転落,以後急速に国政上の発言権を弱めた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報