化学辞典 第2版 「臭化マグネシウム」の解説
臭化マグネシウム
シュウカマグネシウム
magnesium bromide
MgBr2(184.11).水酸化マグネシウムを臭化水素酸で中和して濃縮すると六水和物が得られる.六水和物は無色の六方晶系針状晶.密度2.00 g cm-3.融点172.4 ℃.臭化水素気流中で脱水し,乾燥窒素気流中で熱すると無水物となる.無水物は無色の三方晶系結晶.密度3.72 g cm-3.融点711 ℃,沸点1230 ℃.いずれも潮解性で,水に易溶.エタノール,アンモニアには付加物をつくって溶ける.有機合成,医薬品などに用いられる.[CAS 7789-48-2:MgBr2][CAS 13446-53-2:MgBr2・6H2O]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報