臭化銅(読み)シュウカドウ

化学辞典 第2版 「臭化銅」の解説

臭化銅
シュウカドウ
copper bromide

】臭化銅(Ⅰ):CuBr(143.45).硫酸銅臭化ナトリウムの混合水溶液二酸化硫黄を通すか,臭化銅(Ⅱ)と銅の水溶液を加熱すると得られる.白色結晶.融点492 ℃,沸点1345 ℃.密度4.72 g cm-3.水に難溶.アンモニア水に可溶.[CAS 7787-70-4]【】臭化銅(Ⅱ):CuBr2(223.36).二臭化銅ともいう.金属銅と臭素水を反応させて得た生成物を真空中で乾燥すると黒色の無水物の結晶が得られる.融点498 ℃,沸点約900 ℃.密度4.71 g cm-3.四水和物および二水和物(青緑色)が知られているが容易に水を失う.水,鉱酸エタノールアセトンに易溶.写真増感剤,有機合成の臭素化剤に用いられる.[CAS 7789-45-9]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android