臭化ナトリウム(読み)しゅうかなとりうむでーたのーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「臭化ナトリウム」の意味・わかりやすい解説

臭化ナトリウム(データノート)
しゅうかなとりうむでーたのーと

臭化ナトリウム
NaBr
式量102.9
融点747℃
沸点1390℃
比重3.205(測定温度17.5℃)
結晶系立方
溶解度94.1g/100g(水20℃)

臭化ナトリウム
しゅうかなとりうむ
sodium bromide

ナトリウム臭素化合物。臭素または臭化水素炭酸ナトリウムまたは水酸化ナトリウム水溶液と反応させることによってつくられる。水溶液から二水和物が得られるが、これを脱水すると無水和物となる。無色結晶性の固体。二水和物は単斜晶系の結晶で、51℃で結晶水を失う。いずれも水によく溶ける。写真、医薬鎮痛剤、鎮痙(ちんけい)剤)に用いられる。

[鳥居泰男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「臭化ナトリウム」の意味・わかりやすい解説

臭化ナトリウム
しゅうかナトリウム
sodium bromide

化学式 NaBr。無色の立方晶系塩味と弱い苦みがある。吸湿性であるが潮解はしない。比重 3.21,融点 747℃,融点 1390℃。水,アルコールに可溶,水溶液は中性。主として写真用に使われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android