臭木の虫(読み)くさぎのむし

精選版 日本国語大辞典 「臭木の虫」の意味・読み・例文・類語

くさぎ【臭木】 の 虫(むし)

カミキリムシコウモリガなどの幼虫クサギなどの木に穴をあけて材質を食べる。子どもの疳(かん)の薬とされた。常山(じょうざんちゅう)。《季・夏》
※俳諧・毛吹草(1638)二「七月〈略〉くさぎの虫」
咄本・当世口まね笑(1681)二「そなたのわづらひは五疳であらふほどに、あか蛙か常山(クサギ)のむしかを喰へ」

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デジタル大辞泉 「臭木の虫」の意味・読み・例文・類語

くさぎ‐の‐むし【臭木の虫】

コウモリガカミキリムシなどの幼虫。クサギの枝や幹に穴をあけ、木質を食べて成長する。子供かんの薬に用いた。常山虫じょうざんちゅう 夏》

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