木質(読み)モクシツ

精選版 日本国語大辞典 「木質」の意味・読み・例文・類語

もく‐しつ【木質】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 木材の地質。木のたち。きじ
    1. [初出の実例]「黒光りがして、重く如何にも木質(モクシツ)が堅さうだった」(出典二銭銅貨(1926)〈黒島伝治〉一)
  3. 幹の内部の堅い部分。
    1. [初出の実例]「植物皆其養を炭酸に取り其炭素を以て木質果実及茎葉等を営造すとすれば」(出典:小学化学書(1874)〈文部省〉一)
  4. 木材に似た性質。
  5. 木で造ったもの。また、建造物などの材料としての木材。
    1. [初出の実例]「船材中に生ずる小虫が木質を鑽蝕して廊道を成し、漆液を錮して住するを見」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一)

き‐だち【木質】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 本草学で、植物分類上の用語一つ。その性質が樹木に類するものの総称
  3. 木の性質。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「木質」の読み・字形・画数・意味

【木質】もくしつ

木造り。

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