臭水(読み)クソウズ

デジタル大辞泉 「臭水」の意味・読み・例文・類語

くそうず〔くさうづ〕【水】

《「くさみづ」の音変化》石油古名
「―、油、地よりくなり」〈毛吹草・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「臭水」の意味・読み・例文・類語

くそうずくさうづ【臭水・草生水】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「くさみず」の変化した語 ) 石油の古称越後国蒲原郡黒川・新津(新潟県新潟市)、同頸城(くびき)郡玄藤寺(新潟県上越市)などが産地として古くから知られた。石脳油。くそうずゆ。〔大和本草(1709)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「臭水」の意味・わかりやすい解説

臭水【くそうず】

草生水とも記す。石油の原油の越後地方での古称。《日本書紀》の天智天皇7年条に越(こし)の国から燃える水を献じたとの記事があるように,越後では古来臭水を灯火に利用,江戸末期には土瓶(どびん)状の油皿の口に黄銅製の口金を付け,そこに綿糸を撚(よ)った芯(しん)を入れた灯火具がカンテラの名で販売された。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android