興津海苔(読み)おきつのり

精選版 日本国語大辞典 「興津海苔」の意味・読み・例文・類語

おきつ‐のり【興津海苔】

〘名〙 紅藻類オキツノリ科の海藻本州九州の干潮線間の岩上に生じる。体は叢生(そうせい)し、高さ四~八センチメートル、幅一・五~二ミリメートルで、枝は繰り返し叉状(さじょう)に分かれ、扁平に広がり扇状となる。色は紫紅色で乾燥すると黒味を帯び、質はややかたく粘り気が少ない。糊(のり)材料、または食用とする。きくのり。さくらのり。きくさいみ。《季・春》
※俳諧・年浪草(1783)春「興津苔 広六七歩長五寸許、頗る厚く可食紫色」

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デジタル大辞泉 「興津海苔」の意味・読み・例文・類語

おきつ‐のり【興津海苔】

オキツノリ科の紅藻。本州・九州などの海岸潮間帯に多くみられ、高さ約5センチ。やや硬くて扁平で、枝分かれして扇状に広がる。食用。きくのり。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「興津海苔」の解説

興津海苔 (オキツノリ)

学名Gymnogongrus flabelliformis
植物。オキツノリ科の紅藻

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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