航行区域(読み)コウコウクイキ

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精選版 日本国語大辞典 「航行区域」の意味・読み・例文・類語

こうこう‐くいきカウカウクヰキ【航行区域】

  1. 〘 名詞 〙 船舶の大小、構造、設備に応じて航行することのできる水域。平水区域、沿海区域、近海区域、遠洋区域にわかれる。航路定限。

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改訂新版 世界大百科事典 「航行区域」の意味・わかりやすい解説

航行区域 (こうこうくいき)

船舶の航行の安全を確保するために,各国がその諸事情に応じて定めている自国国籍を有する船舶の航行できる範囲。日本では船舶安全法によって航行区域は平水区域,沿海区域,近海区域,遠洋区域の4種に区分されている。これらの各区域は船舶の大きさ,構造,設備,用途および航路の状況を考慮して監督管庁の船舶検査によって指定され,特別な場合を除いて船舶はこの区域をはみ出して航行することはできない。平水区域は湖,川,港内や外海に比べて航海環境の穏やかな湾内,例えば東京湾,大阪湾,瀬戸内海(一部を除く)をいい,沿海区域は海岸から20カイリ以内の区域をいう。近海区域は,東は東経175°,西は東経94°,南は南緯11°,北は北緯63°の線により限られた区域を,遠洋区域は,すべての水面を包含する区域をいう。
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