日本歴史地名大系 「良因寺跡」の解説 良因寺跡りよういんじあと 奈良県：天理市丹波市地区布留村良因寺跡[現在地名]天理市布留町石上（いそのかみ）神宮の北西、布留（ふる）川の北岸にあったが、近世にはすでに無本寺となっている。「扶桑略記」昌泰元年（八九八）一〇月条に「素性法師、応住良因院」とあり、「後撰集」に「いそのかみといふ寺に詣で、日の暮れにければ夜あけてまかり帰らむとてとどまりて此寺に遍昭侍ると人の告げ侍りければ、物いひ心みむとていひ侍りける」の詞書のあとに、小野小町と遍昭の和歌があげられており、石上寺とも称した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
