色彩計(読み)シキサイケイ(英語表記)colorimeter

翻訳|colorimeter

デジタル大辞泉 「色彩計」の意味・読み・例文・類語

しきさい‐けい【色彩計】

測色計

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改訂新版 世界大百科事典 「色彩計」の意味・わかりやすい解説

色彩計 (しきさいけい)
colorimeter

測色計,色度計ともいう。光源が発する光の色(光源色)や,物体反射,または透過する光の色(物体色)を表示するための数値を測定する装置。適当に選んだ三つの原刺激(光の原色)を混合し,視感によって試料色と等しい色になるように混合比を調節し,等色が得られたときの三原刺激の大きさで試料色を表示するものを視感色彩計という。光の各波長における強度分布を分光測定装置で測定し,それに図に示す等色関数を波長ごとに乗じて積算し三刺激値を計算で求めるものを分光測色方式の色彩計という。もっとも広く用いられているのは三つの光電素子の波長に対する感度分布を等色関数のそれぞれによく近似させておき,試料光をこれらに入射させたときの指示値を三刺激値として読み取る方式のもので,刺激値直読方式の色彩計という。色彩計が示す三刺激値は,一般には図に示した国際照明委員会(CIE)が定めた2°視野の等色関数xλ),ýλ),zλ)によって得られる三刺激値XYZである。しかしYの値を測光値(光度,輝度,照度,反射率など)の値に一致させ,これと色度座標xyとを用いてxyYの組で表すのがもっとも一般的である。ここでxX/(XYZ),yY/(XYZ)である。物体色を測定する場合にはそれを照らす光源を規定する必要があり,一般にはCIEが定めた標準光源うち一つを用いる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「色彩計」の意味・わかりやすい解説

色彩計
しきさいけい

測色計」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の色彩計の言及

【比色計】より

…物質による光の吸収を利用して,溶液中に溶解している物質の定量分析を行う装置。溶液に入射する光が単色の平行光で,液中での光の散乱がなく(吸収はあるが透明である),また溶液の濃度が変化しても吸収物質の解離や会合の平衡の移動がないときは,次のランバート=ベールの法則が成り立つ。 ln(I0/I)=αlcすなわち,溶液の層に入射する光の強度I0と,透過後の光の強度Iとの比(透過率の逆数)の対数は,液層の厚さl,溶液の濃度c,吸収係数αの積に等しい。…

※「色彩計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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