花コウ斑岩(読み)かこうはんがん(その他表記)granite porphyry

改訂新版 世界大百科事典 「花コウ斑岩」の意味・わかりやすい解説

花コウ(崗)斑岩 (かこうはんがん)
granite porphyry

花コウ岩組成の斑状岩。一般に小規模な貫入岩体としてみられる。斑晶としてカリ長石斜長石石英黒雲母などが目立ち,かつ細粒の同様鉱物からなる石基に埋められる岩石にたいして用いられる。斑状花コウ岩,石英斑岩との間に明瞭な一線をひきがたい。結晶化しつつある花コウ岩質マグマが急激に地表近くに貫入して生じる。銅資源として重要な斑岩銅鉱床を伴うことで有名である。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 石原

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android