日本歴史地名大系 「花月川流域条里遺構」の解説 花月川流域条里遺構かげつがわりゆういきじようりいこう 大分県:日田郡日田郡条里遺構花月川流域条里遺構日田市渡里(わたり)・上手(のぼて)・三和(みわ)・財津(ざいつ)にかけての一帯と、同市岡本(おかもと)地区に確認される。前者は花月川の右岸にあたるが、中央部の住吉(すみよし)から羽野(はの)にかけて条里地割は消失している。この部分は、旧河道跡をたどったと思われる水路に沿っているので、過去における花月川の氾濫によって攪拌されたため消失したと思われる。北側の三和から財津にかけて二〇町分以上、南側に二八町分以上が確認できる。この条里の阡線は北より約七度東にぶれているが、花月川の左岸の日田市西有田(にしありた)にも四町分、方位を共にする地割が存在し、連続性が感じられる。岡本地区では戸山(とやま)中学校の南側、花月バイパスに沿って、北より一八度東にぶれた阡線に沿う方格地割が七町分確認できる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by