花紅葉(読み)ハナモミジ

デジタル大辞泉 「花紅葉」の意味・読み・例文・類語

はなもみじ【花紅葉】[書名]

大町桂月塩井雨江武島羽衣共著による詞華集。明治29年(1896)刊。美文韻文花紅葉

はな‐もみじ〔‐もみぢ〕【花紅葉】

春の桜と秋の紅葉春秋の美しい自然の眺め。
「はかなき―につけても心ざしを見え奉る」〈桐壺
[補説]書名別項。→花紅葉

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精選版 日本国語大辞典 「花紅葉」の意味・読み・例文・類語

はな‐もみじ‥もみぢ【花紅葉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 春の桜の花と秋の紅葉。花や紅葉。また、広く春秋の美しい自然のながめをいう。
    1. [初出の実例]「めづらしき花もみぢ、おもしろき枝に、ありがたき紙に書きて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)祭の使)
  3. 花のように色あざやかな紅葉。
    1. [初出の実例]「車のしりのかたに、はなもみぢなどやさしたりけん」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)

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